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a day in my life

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Author: peco (page 1 of 80)

五箇山 相倉集落

岐阜県の飛騨に源流をなす庄川の流れがつくった深い谷に沿って山を分け入り、
合掌造りの集落がある五箇山へ。

五箇山には3つの集落があり、
そのうち相倉集落と菅沼集落のふたつが世界遺産に登録されています。

まず一番小さな上梨集落で昼食を取り、観光案内所で地図をもらって
相倉集落へ向かいました。


ちょうど、稲刈りを終えた稲穂たちがはぜ掛けされているところでした。

まるで日本昔話の世界にタイムトリップしたかのような、茅葺で作られた合掌造りの家々。


けれども、そこでは脈々と続く人々の暮らしが営まれていました。
子どもが庭で遊んだり、畑を耕していたり、洗濯物が庭に干されていたり。
ちょうどお彼岸だったので、お墓参りにきている家族もいました。


このポストも、もちろん現役。


壁がなく、屋根が地面に接している「原始合掌造り」。
相倉集落の合掌造り家屋の原型になったとされており、
現存するのはこの1棟のみ。
今は納屋として使われていました。

集落のあちこちに、収穫した茅を保存する収納庫がありました。
今でも15年~20年ごとに、森林組合が中心となって屋根の葺き替えが行われているそう。

台風の影響もあってか、観光客もほどよい感じにまばらで
たいした雨も降らず、のんびり散策を楽しむことができました。

ここから岐阜県の白川郷までは車で15分ほどで、目と鼻の先。
けれども五箇山はもともと加賀藩に属し越中富山の文化圏、
白川郷は藩政時代は幕府の天領で飛騨高山の文化圏に属し、
合掌造りの構造も異なるのだとか。

今回行くことができなかった、
もうひとつの五箇山の集落菅沼地区や白川郷も
また違う季節に訪れてみたいです。

世界遺産五箇山総合情報サイト 五箇山 彩歳
http://gokayama-info.jp/

散居村展望台

2度目の富山への旅、2日目。

富山市から南西方向へレンタカーを走らせ、
山の中へと入っていきます。

楽しみにしていた場所の一つがこの「散居村展望台」。
展望台からは、屋敷林のある住居が点在する散居村が一望できます。

“散居村”とは、広大な耕地の中に民家が散らばって点在する集落形態のこと。

富山西部を流れる庄川と小矢部川の2つの大きな川の扇状地として発達した砺波平野は
かつて、たびたび洪水に見舞われていたそう。

そのため、ここを開拓した先人たちは
洪水を避けるため少し高いところを居住地として選び、
自分たちの家の周りに水田を開墾していきました。

家の周りに水田があることで
田植え後の朝夕の水の管理、施肥などの管理、刈り取ったあとの稲の運搬など、
日常の農作業をするのに効率が良い、というのがその理由だといいます。

そして、それぞれの農家が散在して家を建て、
風や雪から家を守るために宅地の周りに屋敷林をめぐらしたことから
このような“散居村”が生まれたのだそう。

前回富山に来た時は立山に向かう道すがらいくつかの屋敷林を見たけれど、
展望台から見える砺波平野には見渡す限り屋敷林を備えた民家が点在していて、
その風景に感動しました。
人間の知恵や営みは尊く、そうして考え抜かれて産み出されたものは美しいのだなと。

風土と先人の知恵によって育まれた、美しいこの風景がどうかいつまでも続きますように。

となみ夢の平 散居村展望台
https://www.info-toyama.com/spot/41093/

富山の原風景「屋敷林」
http://www.pecograph.com/note/?p=9351

月下美人が咲いた!!

数年前から、母が月下美人を育てています。

グリーンフィンガーを持つ母は、
毎年見事な花を咲かせ その様子をLINEで送ってくれるのだけれども、
これまでずっとタイミングが合わず間近でその姿を見ることができずにいました。

今年はなんと9個も蕾をつけたそうで、
どれかひとつでも開花のタイミングが合えばと、連日待ち構えていたところ、
ようやく開花しているところに居合わすことができました。

1日目


「いい匂いがしてきたからそろそろかも」と連絡を受け、実家へと車を走らせます。
月下美人の鉢が置かれた玄関にはほんのり甘い香りが漂い、
蕾がぐっと上を向き始めました。

少しずつ少しずつ開いてきていたものの、
この日は開花した姿を見ることができませんでした。

2日目


仕事を終えて実家に帰ると、すでに開花していました。
なんともセクシーな姿。
そして甘いいい匂いが部屋中に漂っています。
とにかく色っぽい。




この日は3つの花が同時に開花。


この蕾たちも近いうちに咲きそうな雰囲気でした。

生まれて初めて間近で見た月下美人。
とにかく印象的だったのは、その匂い。
なんとも妖艶な匂いと、
たった一夜の儚い美しさに、生命の神秘を感じました。

宇和島の「てんぷら」

「てんぷら持って帰ってよ」
先日、取材に伺ったスナックのお母さんがお持たせさせてくれた、
宇和島のじゃこ天。

愛媛の南予地方では、小魚のすり身で作った練り物のことを
「てんぷら」と呼びます。
9歳から13歳まで宇和島で過ごした私にとっては、とても懐かしい響き。

宇和島では給食にも出ていたし、
おかずとしてはもちろん、おやつがわりにもよく食べていました。

たくさんいただいたてんぷらは、
すだちをギュッと搾って、毎日おいしくいただいてます。

私たち家族が宇和島に住んでいた時は
まだ高速道路も開通していなくて、
両親の実家のある徳島に帰るまで
下道で7〜8時間かかっていた記憶があります。

それが今では3時間ちょっとで行けるように。
自動運転機能のついてる愛車だと運転も楽だし、
本当に近くなったものです。

物理的な距離だけでなく、
今回の訪問で気持ちの距離もグッと縮まった気がします。

偶然は必然

日曜日に、愛媛県双海の海岸で見た真っ赤な夕焼け。
絶景夕日スポットとして有名な双海に訪れたのは、確かこれで3回目。
3度目の正直で、ようやく見事な夕景に出会うことができました。

この週末は友人に声をかけてもらったことがきっかけで、
たくさんの人の気持ちがこもった楽しいプロジェクトのお手伝いをしに、
愛媛の南予地方へ。

あまりに密度の濃い2日間だったので、
この2日間にあった出来事を消化するにはもう少し時間がかかりそう。
けれども、この夕景を見ながら強く感じたことは
さまざまな偶然は、しかるべき必然につながっている、ということ。

いろんな経験・感情を経て今そこに生まれてくるたくさんの人々の笑顔と、
楽しいながらも真剣な現場に立ち会うという
得難い経験をさせてもらうことができて
誘ってくれた友人には、ただただ感謝です。

そして、
またこんな素敵な場や時間に出会えるよう、
日々自分の持ち場で自分ができることを、
朗らかに コツコツとやっていこうと思いました。

富山へ、ふたたび。

9月後半の三連休、また富山に行ってきました。
今度は友達も連れて。

四国から決してアクセスがいいとは言えない富山に、
またこんなにすぐ訪れる機会を得たのは、ひょんなことから。

前回の旅から帰って、
会う人会う人に富山でのできごとや魅力を語っていました。
そんななか、ひとりの友人がとても興味を持って話を聞いてくれました。
ほどなくして6月に四国と北陸を結ぶ夜行バスが開通し
しかもキャンペーンでものすごくお得に行けることがわかりました。

「じゃあ行ってみよう!!」ということで、
トントン拍子に決まったのが今回の旅でした。

結局、
いろいろ調べていたら二人旅だとJRの北陸周遊きっぷ
お得で便利だということがわかったので、
夜行バスは使わなかったのだけれども…。

2度目となる富山への旅立ちは
台風の襲来の心配を抱えながらでした。
だけれども、結局台風は北陸地方を避けるように進路を進めてくれたため
ほとんど傘をさすこともなく、
立山連峰や富山湾といった、大好きな壮大な風景を満喫することができました。

前回の旅でお世話になった人にも会え、
美味しい富山の食の恵みも満喫し、
一緒に行った友人も「また行きたい!」と
すっかり富山ファンになってくれて、とにかくうれしい限り。

帰ってからもテレビやネットで富山の情報を見かけると
キャッキャいいながら旅の思い出話に花を咲かせられるのは
連れ合いのいる旅の魅力だなぁ。

知れば知るほど、次々と行きたいところがでてくる富山県。
きっと、また近い将来富山には足を運ぶと思います。
いつか、立山連峰の山にも登ってみたいです。

北陸乗り放題きっぷ
http://tickets.jr-odekake.net/shohindb/view/consumer/tokutoku/detail.html?shnId=119000429&uniquekey=16d07fe1534

つれづれ。

ものすごい勢いで、毎日が、そして1週間が過ぎてゆく。

気軽に持ち歩けるコンパクトカメラが欲しいなぁとか、
iPadがあったら外回りの仕事してる時の時間が有効に使えそうとか、
ぼんやり考えている間に、消費税が上がってしまった。

そして、遅ればせながらpaypayを使い始めた。
なんとなく抵抗感があって使用を控えていたけれど、使ってみるとやはり便利。
で、使った金額に応じて付与されるポイントが目で見えるので、
現金で物を買うと、なんだか損している気持ちになる。

こうしてキャッシュレス化は進んでいくのだろうな。
でもこの財源って、どうなってるんだろう?
モヤモヤした気持ちも、拭えない。

2019年8月14日の
徳島の夜のこと

毎年8月12日から8月15日の4日間開催されている徳島市の阿波踊り。
今年は台風10号が接近するため、後半の2日間が中止になることが発表されました。

とはいえ、まだ14日の夜はさして台風の影響が感じられず、静かで穏やかでした。
大阪から来ていた友人と、せっかくなので夜の街に繰り出してみました。

まずは「はやしのお好み焼き」で腹ごしらえ。
さすがの人気店は、阿波踊りが中止でもほぼ満席で賑わっていました。

そして本来なら踊り子たちで賑わう街の中心部へ。
両国橋の上から両国演舞場方面を見た風景はこんな感じ。
昨夜はたくさんの踊り子や観光客で賑わっていたのに、誰もいません…。

新町川沿いを歩いていると、鳴り物の音が聞こえてきました。
音の鳴る方へ歩いて行くと、藍場浜公園に有名連のひとつ菊水連の方たちがいました。
菊水連はいつもこの辺りで練習をしているので、どうやら有志の連員が集まっていたよう。

奥の方から、さらに鳴り物の音が聞こえてきました。

観客席に誰も座っていない藍場浜演舞場で、
牛柄のコスチュームを着て楽しそうに踊っている人たちが!
ホルスタイン連の人々。
https://t-holstein.club/

なんだなんだ、このノリのいい愉快な人たちは!?!?


周りで見ていた人たちも、どんどん踊りの輪に入っていきます。

遠巻きに見ていた香港から来たという双子の姉妹とそのご家族。

姉妹たちも、はにかみながら踊りの輪へ。


偶然居合わせたカメラマンに声をかけ、みんなで撮影。
私たちもちゃっかり記念撮影に参加させてもらいました。


ホルスタイン連は今から約35年前につくられた徳島県内外の有志によってグループとのこと。
“見る阿呆のベテラン”を自認する私もこれまで知らなかったけれども、
とても気さくでアットホームな連で、ファンになりました。


普段はとある神社の神主さんを勤めているという連長さん。
このあと新町橋の方でも踊るというので、ついていきました。





鳴り響く二拍子のリズムに誘われて来た人たちも、どんどん輪の中に加わっていきます。

何人かの海外からの観光客と話す機会を得ることもできました。
わざわざエジプトから来たというカップルは、
「英語での情報が少なく、
今目の前に起こっていることがなんなのかさっぱりわかず困惑している」と。

拙い英語ながらも、台風で中止になったことを伝え、
これは阿波踊りを愛する有志たちが持て余したエネルギーをぶつけるため
自発的に踊っているのだということ、
そして、私は地元に長年住んでいるけれども、
こんな光景を見たのは初めてだし、もしかしたらむしろラッキーかもしれないと、
励ましになってるのかなってないのかわからないけれども、
思っていた本音を伝えさせてもらいました。
この日のできごとが、少しでもいい思い出となってるといいのだけれども。


しばらくすると、
さっきいた藍場浜公園の方から響く音が大きくなってきたので足を運んでみると
先ほど出会った菊水連の踊り子さんたちが美しい踊りを舞っていました。

そして、こちらでも踊りの輪に加わる人たちが続々と。

浴衣を着たフランス人女性は、プロのダンサーなのだとか。
さすがのリズム感です。

それを温かく見守り、撮影するご家族たち。

しばらくすると警察が来てしまいました。

ハイタッチする、菊水連の踊り子さんとフランス人ダンサーさん。
ブレボケでひどい写真だけど、好きな一枚です。

踊りの音に誘われて取材に出てきたという、新聞社の記者の取材を受けていました。

私のカメラにもしっかり目線を送ってくれました。
このあと連絡先交換をして、写真を送る約束をしました。


阿波踊りはそもそも盆踊り。
お盆に帰ってきた祖先の霊たちを迎え送るための念仏踊りとして始まった宗教行事で、
誰もが参加することができ、
祖先への思いを馳せ供養するための踊りだったはず。

“見る阿呆のベテラン”を自負する私も、
時代を経て進化した阿波踊りの美しく芸術的な側面ばかりに目が行きがちだったけれども
この日のできごとを通して、
その原点となるパワーを感じることができたような気がします。

中止になったことは残念だったけれども、
この後真夜中から吹き荒れた台風のことを思うと懸命な判断だったと思います。

そして、台風で中止になったからこそ
貴重なシーンをみることができて、
私自身の”阿波踊り観”も大きく変わる、ターニングポイントとなりました。

とにかくとても思い出深い夜となりました。

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