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a day in my life

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Category: 旅 (page 1 of 19)

上海点心 豫園

松山に、大好きな点心のお店があります。

上海点心 豫園(ヨエン)。
https://tabelog.com/ehime/A3801/A380101/38000161/

松山ICを降りて
松山市街に行く道中にあるので
行きやすいということもあいまって
10年ほど前に初めて連れて行ってもらって以来、
松山に行ったら必ず足を運んでしまうほどのお気に入りです。

とにかく、美味しい!
そしてお値段が良心的!

先日友人と食べたセットメニューの内容はズラリとこんな感じ。

透き通った皮に、プリプリの海老が詰まった「えび蒸し餃子」。

青梗菜と椎茸がたっぷり入った「蒸し餃子」。
野菜の甘みと旨みがギュッと詰まってます。

モチモチの皮と焼き加減が絶妙。
噛めばジューシーな肉汁がじゅわっと広がる「焼き餃子」。

パリパリの皮に包んで揚げた「春巻き」はまったく脂っこくなくて、
いくらでも食べれてしまいそうなくらい。

そして小籠包!
旨みたっぷりのスープがギュッと詰まってて、アツアツをはふはふ言いながらいただきます。
まさに、至福の味。
“世界一”と名高い、台湾の鼎泰豊の本店にも行ったことがあるけれど、
私の中ではここの小籠包が世界一!

ごま団子の中身は小豆の餡子ではなく、ちゃんと黒胡麻の餡子。

これにワンタンスープがついていて、2人で3,750円。
なんと1人1,875円。


甘いものは別腹で、「杏仁豆腐」を追加でオーダー。
甘さ控えめ。
甘いものが苦手でも、お腹いっぱいでもペロリと食べれてしまいます。

シェフの張さんは上海の五つ星レストランでも腕をふるった経歴を持っているそうです。
他のスタッフもみなさん上海の方ばかりのようで、
厨房では上海語が飛び交っていています。

そして、いつ行っても厨房の中がピカピカに磨かれていて、
キビキビ働くスタッフのみなさんを見るのもとても気持ちがいいのです。
今回もお腹いっぱい、大満足でした。

きっとまた次に松山に行った時も
必ず立ち寄ってしまうんだろうな。

そんなわけで、なかなか松山で新しいお店を開拓することができません。

上海点心 豫園
松山市朝生田町5-8-15
OPEN 11:00〜15:00 17:00〜21:00
水曜定休

 

高松経由、松山へ。

熊谷守一の没後40年を記念した回顧展「生きるよろこび」を観に行きたいと、
ずっと思っていました。
http://kumagai2017.exhn.jp/

にも関わらず、
2月に東京に行った時に観そびれて、
松山でやっている巡回展も
「1人で行くにはちょっと遠いなぁ…」と躊躇していました。

松山は好きな町ではあるけれども、
徳島からだと大阪に行くよりも
時間も交通費もかかってしまうので、
どうしても尻込みしてしまいます。

けれども、どうしてもあきらめきれず、
高松に住むイラストレーターの友人を誘ってみると
「行きたい!」と即答が返ってきました。

渡りに船!
とても楽しい日帰り旅になりそうな予感しかありません。

走り慣れた高松道を通って、
高松で友達をピックアップし、
おしゃべりしてたら1時間半であっという間に松山到着。

お目当の熊谷守一展は、とても見応えがありました。

現 東京芸術大学で絵を学び
同窓生の青木繁らと切磋琢磨しながら、
さまざまな描画スタイルを模索し、
熊谷作品の特徴である明るい色彩と単純化された形が
ようやく登場するのは50歳半ばを過ぎてから。

絶えず挑戦し続け 蓄えてきたものをエネルギーにして、
少しずつ彼の作風が完成していく様子が、わかりやすく展示されていました。

97歳で生涯を閉じるまで
世界を丹念にみつめ、
模索し続けながらも 描くよろこびに満ち溢れ描かれた作品を、
存分に楽しむことができました。

現在上映中の
彼と妻を描いた映画「モリのいる場所」も
なんとか時間を作って観にいきたいと思います。
http://mori-movie.com/

熊谷守一展に行く前に、
友人はまだ行ったことがないという伊丹十三記念館にも立ち寄りました。
私はこれまで何度も足を運んでいる、大好きな場所。

奇しくも伊丹十三監督の妻で
この美術館の館長を勤める宮本信子さんにお会いすることもできました。
うれしかったなぁ。
とっても小柄で美しい佇まいの人でした。

絵を描く友人とのアートな旅は
期待していた以上に収穫の多い1日でした。

かくれんぼ

「もういいかい?」
「まあだだよ」

昔ながらの下町風情が残る町の小さな公園に、
かくれんぼをする父子の声が響く。

「もういいかい?」
「もういいよ」

キョロキョロとあたりを探す女の子。
木に隠れているお父さんは、
みつからないように立つ位置を少しずつ変えながらも
やさしい眼差しはずっと娘の姿を追っている。

「ああ、私もこうやって親に見守られながら育ってきたんだ」
と、ほわっとあたたかい気持ちになった。

ベンチに腰掛けて見ていたおじいちゃんは、
どんなことを思っていたんだろう。

五月晴れの、子どもの日の朝。

スカイツリーのお膝元

ゴールデンウィーク後半は東京へ。
去年も同じ時期に東京に行っていたのだけれども、
今年は宿泊費が異常なくらいに値上がりしていてびっくり。

いつも上京の際には定宿にしている新橋のホテルは
2泊3日航空券と宿泊代で12万円という驚きの価格で
とてもでないけれども手が出ませんでした。
そんな予算があったら海外に行くよ…。

なので、今回初めて浅草に泊まってみました。
京急が地下鉄浅草線に乗り入れているので、
羽田から乗り換えなしで1本で着くから、思ってた以上に便利!

駅を出るとスカイツリーも見えるし、
仕事で来たとは言え、テンションが上がります。

せっかくなので、
スカイツリーまで歩いて行ってみることにしました。

隅田川に架かる駒形橋からの風景。

橋を渡りきったところ。
初めて歩いてやってきた隅田川の東側では
木村たけつかさんのポスターにしばし目を奪われました。
「キムタケ」…。

この角を曲がると、いきなり目の前にスカイツリーが!
こんなに真正面に見えるとは知らなかったので、うれしいサプライズ。

フィリップ スタルクデザインのアサヒビールのモニュメントも、なんだか新鮮なアングル。
こう見るとますます○○○っぽい気が…。

どんどんスカイツリーが近づいてきます。

ボーッと見上げていたら、地元のおじさんが話しかけてきました。
親切にこのあたりのことをいろいろ案内してくれたり
「徳島から来た」というと、阿波踊りのことを心配してくれたり…笑。
東京で道を歩いててこんな風に話しかけられることはあんまりないので新鮮です。
初めて来た場所なのに、とても親近感が沸きました。

垂直に見上げないと見えない距離まで近づいてきました。
さすがの高さ!

スカイツリー前を走る2階建てバスの乗客は外国人観光客ばかり。
押上や浅草はとにかく外国人が多かったです。

初めて入ったツリーの中。
うっかり持ってくるのを忘れた日焼け止めを買って、次の目的地へ向かいます。
展望台やすみだ水族館はまたの機会に。

ツリーの中もいいけれど、
なによりこの散歩コースがとても気に入りました。

となりのイスラム

渦潮で有名な鳴門海峡周辺には、いくつかの島があります。
それらの島と四国本土を結ぶ渡船があり、
鳴門教育大学がある高島と、
多くの商業施設がある黒崎を結ぶ「黒崎渡船」は、
朝から夕方までたくさんの人が利用しています。

5年前に、この渡船を1日密着して取材したことがあります。
その時、ヒジャブをかぶった留学生に出会いました。
とてもかわいらしい雰囲気のこの二人は
声をかけると快く取材に応じてくれました。

けれども声をかけるまでに一寸
「ムスリムの女の人にカメラを向けてもいいのだろうか」
という、迷いが生じました。

また、ヒジャブを被った姿を見て
「ムスリムの女の人は服装に制約があって、大変そう」
とも感じていました。

それは、
マスメディアで流れてくるイスラム教徒に関するニュースはネガティブなものが多く、
ムスリム女性はいろいろと抑圧されているというイメージを持っていたからにほかなりません。

それから数年。
初めて訪れたイスラム国家のマレーシアでは
ファッショナブルな格好をしたムスリムの女性をたくさんみかけました。

色使いや柄合わせが絶妙で、とても素敵で
いろんな場所で彼女たちのファッションチェックをするのは、
マレーシアでの旅の間の小さな楽しみでした。
クアラルンプールにあるモールでは
カラフルなヒジャブやバジュクロンと呼ばれる民族衣装を売っているお店がたくさんあって
ショッピングを楽しんでいる女性たちの姿をよく見かけました。
ファッションを楽しむ心は、宗教や住んでる地域は異なれど万国共通なのだなぁと。

また、ムスリムの男性がとても優しいことも印象的でした。
「一人旅をしている」というと、
いろいろ心配してくれたり、親切に情報を教えてくれたり。
欧米の「レディファースト」的な優しさとはまた違って、
女性は守るべきものとして大切に扱ってくれているような感覚、とでもいうのでしょうか。
それがとても新鮮でした。

どうやらこれまで自分が抱いていたイスラム教やムスリムのイメージは、
ものすごくバイアスがかかったものではないか。
ムスリムの国で感じたムスリムの人たちの本当の姿を、もっと知りたい。
自然とそのように思うようになり、
帰国してからは、暇さえあればイスラムに関する書籍を貪るように読んでいます。

その中でも読みやすく、イスラムの人たちを理解するのに役に立ったのが
となりのイスラムという本。

ミシマ社から2年前に出版されたこの本は
トルコに住居を持ち、イスラムの人たちと草の根の交流をつづけながら
イスラム世界を研究し続けている内藤正典さんが書かれたもの。

イスラムのお祈りって?
どうして女性はヴェールを被るの?
豚肉やお酒がNGなハラルって?
一夫多妻制って?
イスラム教徒のセックス観って?

など、日本人がイスラムの人たちに思い描く素朴な疑問への回答を交えながら、
イスラム圏の人々生活や考え方を紹介しつつ、
非イスラム教徒であるわれわれが彼らにどう接すればよいのかが、
とても分かりやすく読みやすい文章で綴られています。

この本を読むことで、
日本に入ってくるイスラムに関する情報は
ずいぶんと偏ったものだということを改めて感じました。

とりわけ、この本を読んで印象的だったことがあります。

それはフランスでは公の場所で
イスラム教の女性がしているヴェールやスカーフをすることを法律で禁止したという話。
“ファッションの国”“自由の国”のイメージが強いフランスで
そのようなことが行われていることを、全く知りませんでした。
https://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-20537920110411
https://www.huffingtonpost.jp/2016/08/18/burkini_n_11581110.html

パリで起きたテロ事件はとても哀しい出来事だけれども
それは日本人も含めた西欧型の考え方をする人たちにとって
欧米やキリスト教国側の発信だけでは、
見えづらくなっている根深い問題がたくさんあることに気づかせてくれました。

近い将来、世界人口の3分の1がイスラム教徒になると見込まれているそうです。
イスラムの本当のことを知らないから、勘違いしてしまう。

欧米列強の植民地支配の時代から続く、
キリスト教最優先の価値観だけでは立ち行かなくなってきているし、
イスラム教徒だろうが何だろうが、
まず人間として同じ土俵に立たなければ、
建設的なことは何も生み出せないということ。

そしてそれを大きなマクロの視点ではなく、
「となりにいるイスラム」を知ることを通して、感じること考えることの大切さを
この本を通して学んだように思います。

サトコとナダ(1) (星海社コミックス)
ムスリムのルームメイトとの暮らしを描いたこの漫画もとてもよかったです。

椿泊の朝

朝食の前に、椿泊の町を散策。
まずは神社を参拝。
四国の東に突き出た半島の先っぽの狭い平地に、
住居がひしめきあってるのが一望できます。

めざすはあの灯台まで!
この日はかなり海がシケていたけれども、
沖へと向かう漁船もちらほらと。向こうに見えるのは、四国最東端の蒲生田岬。
実は今から約40年前、この場所に原発が建設される計画が上がっていたのだそうです。
椿泊の漁師たちが中心となって反対運動を起こして阻止することができたのだとか。
私は数年前まで全く知りませんでした。

あおあお」で漁師町の食卓について取材させていただいた漁師さんに
当時の話を少しお伺いしたのですが、
お金さえ渡せば物事が解決するかのような電力会社のやり方に閉口するとともに、
スリーマイル島やチェルノブイリでの原発事故が起きる以前に、
そして経済成長最優先だった当時の日本で、
先祖代々受け継いできた海や自然を、
全力で守り抜いてくださった当時の住民の方々には頭が下がります。

その取材をさせていただいていた時、
ちょうどそれを題材としたドキュメンタリー映画を撮影していたと聞いたのですが
まだ見ることができず。

いつか見てみたいと思っている映画のひとつです。
シロウオ 原発立地を断念させた町
http://www.kasako.com/2013eiga1.html


岬の先へと続く階段を上ると、足がすくむような断崖絶壁が。
風は強いし、波は荒いし、ここで落ちたら一発でアウトだ…。


そしてタイル張りのかわいらしい「刈又崎灯台」に到着。
沖には四国最東端の有人島、伊島が見えました。

 

ゆきや荘で魚三昧!

まだまだ冬の名残が残っていた3月のはじめ、
友人と3人で徳島県南&室戸へ1泊2日の旅にでかけました。

この旅最大の目的は
四国の最東端の椿泊にある民宿「ゆきや荘」にお魚をたらふく食べに行くこと。

実はこの数年の間に何度か旅を計画していたんだけど、
あいにく予約で埋まっていたり、
2年半前には宿が火事に見舞われたりして行くことができなかったので、
ようやく念願叶ったり、です。

朝のバスで大阪から到着した友達をピックアップして、一路南へ。
まあ…ゆきや荘に行くまでにいろんなハプニングがあったんだけど
文章にすると、さしておもしろくないので割愛。

宿に着くとチャキチャキと元気な女将さんが出迎えてくれて、
夕食までの段取りをせっせと仕切ってくれました。

お昼に食べたものを消化すべく、
椿泊の街並みを散策してしっかりお腹を空かせ、
万全を期して夕食に臨みます。

テーブルにずらりと並べられたお魚料理たち。
お刺身だけでも、鯛、ヒラメ、寒ブリ、寒グレなどバリエーション豊か。

イカ刺し。

タコは酢味噌でいただきます。
今年は大根の値段も高騰していたのに、ツマの大根もたっぷり!

アワビもお箸で好きなだけすくって食べられます。
なんと豪勢な!
肝もおいしかった。

焼き太刀魚。

サザエ。

天ぷらもとってもおいしかったです。
あと、写真を撮り忘れたけど、カワハギの煮付けも。

白ごはんも用意してくれてたんだけど、とにかくお魚だけでお腹がいっぱいに。
あとはお風呂に入って寝るだけ。

翌朝は漁港を行き交う船のエンジン音で目が覚めました。

朝食は伊勢海老の味噌汁。

そして夜に食べきれなかったお刺身は、
わさび醤油漬けにしてジップロップに入れて持たせてくれました。

宿を発つ時に女将さんに「お魚おいしかった〜〜!」と連呼してたら、
「アンタらそんなにお魚好きなんやな。次来る時はもっとサービスするわ」とのこと。

紀伊水道と瀬戸内海が交わる椿泊は、
徳島随一の水揚げ量を誇るとても豊かな漁場。
違う季節に来たら、違った種類のお魚もいろいろ楽しめそう。
ウニとか鱧とか、あといろんな地魚も。

まさにお魚天国!
また友人たちと連れ立って来たいと思っています。

ゆきや荘
〒779-1740 徳島県阿南市椿泊町東55
0884-33-0070
https://www.facebook.com/
私たちは一泊二食付きで10,000円でお願いしたけれども、
予算もいろいろ相談に乗ってくれます。

Terima kasih!

7泊8日のマレーシアの旅も、いよいよ終わり。
空港まで送ってくれるという友達の言葉に甘えて、
この旅最後のマレーシアドライブ。

本当に、何から何までありがとう。

彼女や彼女の家族が住んでいなかったら
きっと一生訪れることがなかったマレーシア。
訪れるまでは「東南アジアの発展途上国のひとつ」程度の認識しかなかったけれども
この1週間でそれが大きく変わりました。

人がおおらかであたたかいこと、
食べ物がとっても美味しいこと、
もはや《発展途上国》ではなく
《中進国》として目覚ましい発展を遂げているということ。

そして、
宗教や文化的背景が異なる人々が隣り合って暮らす多民族国家の暮らしを、
そこに住む人に近い視点で感じることができたことによって
自分の固定概念や
《先進国》の日本に住んでることで知らずに身についていた奢りのようなものを、
認識させてくれました。

彼女は小さい頃から
日本全国各地を転々として育ち、
結婚して家庭を築いてからは
海外での生活が長く続いているけれど、
国内外どこにいても
自分の好奇心のアンテナに引っかかるものを大切に
分け隔てなくいろんな人と出会って関係を築いて
それぞれの土地での暮らしを楽しんでいる姿に、
いつもたくさんの刺激をもらっています。

だから、彼女の住んでいる街を訪れると
もれなくその場所を好きになって帰路につくことができます。

マレーシア。
とにかく私は大好きな国のひとつになったし、
マレーシアを通して、
イスラム教やイスラム文化、スパイスを使った料理など
これまで知らなかったこと、目を向けようとしてこなかったことに
興味を持ちはじめ、宿題のように読みたい本や見たい映画がたくさんでき、
帰国してからはついつい仕事で忙殺されがちな日々の暮らしを、豊かに彩ってくれています。

そしてそれは、良き案内人があったから。

Terima kasih!
マレー語で「ありがとう」という言葉は
愛(kasih)を受け取った(Terima)という意味だそう。

自分が住むマレーシアという国への愛、
そしてそこを訪れた旅人の私にその良さを伝えようとしてくれたおもてなしの愛。
たくさんの「愛」を健やかに感じることができた1週間でした。どうかまたマレーシアを訪れる機会に恵まれますように!

 

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