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a day in my life

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Category: 写真の話 (page 1 of 6)

高知の楽しい思い出

土曜日は高知へ写真の旅へ。

事務局としてお手伝いをさせていただいている
フォトアーキペラゴ写真学校の講師を務める石川直樹さんの
四国での初の大規模個展が高知ではじまったため
土曜日はいつもの高松での講義を飛び出して、高知での課外授業となりました。

現在3期目を開講中の写真学校もはじまって丸3年が経過、
4月から4年目に入ります。
(奇しくも私が英語の勉強を始めた時期とまったく同じ!)

高知ではOBのみなさんも集まって、
石川直樹さん自らによるギャラリーツアーで
展示作品を案内してもらったり、講義で学びを深めたり。

その後の懇親会では、
石川さんも交えて受講生や懐かしい顔ぶれのOBの方々と写真談義に花を咲かせ
とっても楽しい時間を過ごすことができました。
翌朝日曜市を歩いてると、
カメラをぶら下げた受講生の方々と次々とバッタリ会うのも不思議な感じでうれしかったし。
本当に、受講生のみんなことが大好きです。

初めて一眼レフを手にしてから
なんとなくずっと撮り続けている写真。

今は撮った写真を整理して、
こうしてブログに投稿するくらいだけれども、
始めた頃からあんまり変わらないテンションでずっと撮り続けられてるってことは、
ある意味写真と縁があったのだろうな。

写真は簡単なようで難しい、
けど撮り続けてゆくことによって
いろんな発見や、たくさんの出会いがあって、
どんな形であれ、
自分の人生に欠かせないもののひとつだと、今では強く思います。

そして、一人でなんとなく撮り続けるだけでは得られることができなかった
「写真」に対する豊かな視座を広げてくれたのがこの写真学校です。
写真学校との出会いのきっかけを与えてくれた友人には、本当に感謝しています。

写真は、2次会で行った餃子の「安兵衛」でのヒトコマ。
sigma dp2 quattoroで撮ったんだけど、へたっぴ過ぎて笑えます。
このカメラ、使い始めて2年になるのに本当に難しい…。
でもなんかこれを見てると楽しかった時間を思い出して
ニタニタできるので、記念に。

写真学校は秋から第4期も開講することになり、受講生の募集もはじまりました。
http://www.photo-archipelago.com/

今年の秋、私はどんな景色を見てるんだろうな。

友、琉球より来たる。

テレビ局のクルーにインタビューを受けているのは
沖縄から徳島を訪ねてきてくれた友人。
両親よりも年の離れた彼女とは、
写真がきっかけで2年ちょっと前に知り合いました。

2015年の秋に沖縄を旅した時、
那覇の裏道にある言事堂という芸術書の古書店で
彼女の初めての個展が開催されていて、
そこで彼女の作品に初めて出会いました。
みずみずしい視点で切り取られた生き生きとしたスナップがとても印象的でした。

その後、縁あって彼女の写真の師匠のご自宅にお邪魔した時、
沖縄の家庭料理をたくさん作って彼女も一緒にもてなしてくれました。
そこで初めてさっきの言事堂での展示は彼女のものだと知り
腰を抜かすくらい驚いたのを覚えています。

驚いた理由は
ついさっき見た作品を撮った人が偶然その場にいるということ、
そして、あのみずみずしい視点で切り取られた写真が
70歳を超えている目の前の彼女が撮ったということ。
何も前知識なく作品を見ていたので
「20代の若い作家さんなんだろうな」と思っていたので…!!
それくらい大胆でユニークな視点で切り取られた魅力的な写真だったのです。

そんな写真を撮る彼女もまた魅力的で、
「こんな風に朗らかにチャーミングに歳を重ねたい」と思う、憧れの女性になりました。

彼女の名前は宮城ヨシ子さん。
68歳から写真をはじめ、昨年78歳で初めての写真集を出版し、
写真界からも高い評価を得ています。
http://www.borderink.com/?p=19669
https://www.bookbang.jp/review/article/542834
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-597326.html

上の写真はヨシ子さんの写真の師匠の勇崎哲史さん。
2015年に木村伊兵衛賞を受賞した石川竜一さんを育てたり、「東川町国際写真フェスティバル」や「写真甲子園」などを企画立案し、北海道東川町を「写真のまち」として育てた立役者です。
勇崎さんやヨシ子さんは私が4年間制作に携わった「あおあお」をずっと愛読してくださっていて、それがご縁で2016年の秋には勇崎さんが主宰する写真教室のみなさんで徳島を訪れてくださいました。

その時に脇町のうだつの街並みで阿波藍の話を聞いたことがきっかけで
ヨシ子さんは徳島の藍染に強い関心を抱き、
先週末から開催されている「藍のけしき」をどうしても観てみたいと、
写真仲間の友人とその妹さんとわざわざ徳島に来てくださいました。

「藍のけしき」は参加型のアートプログラム。
日本各地はもとより、アメリカ、イギリス、イタリア、オーストラリア、カナダ、チリ、ドイツ、フランス、ベトナムなど世界各国のさまざまな国から参加があったようで、私も白い布を藍で染め、5ヶ月間一緒にその布と過ごし参加させてもらいました。
→詳しくは以前書いたブログで

全く同じ白い布が、
染め方や環境の違いや参加者との関わり方によって
ここまで違った表情になることにとても驚きました。

徳島に住んでいても、知ってるようで知らない阿波藍のこと。
好奇心旺盛なヨシ子さんやお友達は
この作品の作家さんや作品を観に来たお客さんともすぐに親しくなって
阿波藍や作品に関する質問を次々と投げかけている姿も、とてもうれしかったです。

その後、たらいうどんを食べに行ったり

藍染体験をしにいったり。

そんな風に徳島での旅の時間を共有しながら、
徳島の暮らしや文化のこと、
沖縄の暮らしや文化のことや基地のこと、
そして写真の話やそれぞれが大切にしていることなど、たくさんの話をしました。

大好きな写真を通して出会った人たちと、
自分が制作に携わった仕事でご縁が深まって、
そしてこうして心を通い合わせて語り合うことができたことは、
私にとって宝物のような出来事でした。

解散前に記念写真を撮ってもらっているところをiPhoneで逆撮影。
本当に楽しくてあっという間の濃密な1日でした。

今度は私が沖縄に彼女たちに会いに行きたいな。
そう遠くない将来に、必ず。
この再会で、距離的には遠い沖縄が、またグッと近くなったように思います。

 

 

マラッカの路地裏

チャイナタウンのメインストリートから少し入った路地裏は
いわば、観光地の舞台裏。

その土地で暮らす人たちが
生活を営んでいる風景を垣間見ると、
なんだかその土地との距離がグッと縮まったように感じて、うれしくなります。

洗濯物が干してある風景には、いつもとても心惹かれます。
でも、なんだかスコールが来そうな気配。
この洗濯物たち、この後ちゃんと取り込めたのかな…?

私も雨宿りできる場所探しを急ぎます。

 

梅北地下道、
まもなく閉鎖

仕事をしながら聞いていたラジオから
「梅北地下道がまもなく閉鎖になる」というニュースが流れてきた。

梅田からスカイビルに行く時に通る、長い地下道。
なんと100年近くの歴史があったなんて知らなかった。
http://www.shibata-shotenkai.com/history_004/

10月にスカイビルに用事があって久しぶりに通った時に、
なんとなくこの道を通るのはこれが最後のような気がしたんだけど、
その予感が的中。
12月19日の午前10時に一部を残して閉鎖になるそう。

この地下道を通って通勤してる人も多いだろうから
通勤ラッシュが落ち着いた時間帯を選んだのかな。

両手で数えられるくらいの回数しか通ったことがないけど、
梅田からスカイビルへワープするようなあの感じが好きだったので、なんか寂しい。
こないだコンパクトカメラを持ってたのに、
もっとちゃんと写真を撮っておけばよかった。

同じ日にスカイビルから見た梅北エリア。
あと数年したらこのあたりの風景も
またうんと変わるんだろうな。

梅田の空が、どんどん狭くなる。

壮大すぎるプランテーション

窓の外に目をやると、ゴムの大プランテーションが続き、
錫だろうが茶色い地肌をむき出しにしての露店掘りの風景が見える。
マレーシアにも水田はあり、田植えをしている。
横で刈り入れもしている。
あとは森だ。
家はぽつんぽつんとしかないが、
その前に必ず子供が立っていて、列車に向かって手を振ってくる。
(「深夜特急 マレー半島・シンガポール編」沢木耕太郎

—–

マレーシアと聞いてまず思い浮かぶのが、
沢木耕太郎さんの「深夜特急 マレー半島・シンガポール編」に描かれた
マレー鉄道から見えるプランテーションの壮大な風景でした。

なので、旅の計画を始めたばかりの頃は
「マレー鉄道に乗ってこの風景を見てみたい!」と意気込んでいました。
けれども調べれば調べるほど、鉄道での移動は不便で割高なことに気づきます。

そんな話をマレーシア在住の友達にすると
「プランテーションなんて車で走ってたらいくらでも見えるよ」
とのこと。

その言葉通り、マラッカに行く道中では
延々と続くプランテーションの椰子の木が見えました。
かつではゴムの木のプランテーションがさかんだったけれども
天然ゴムの価格が下がったため
数十年前からアブラヤシのへの転作が進んでいるそうです。

走れども走れども、車窓から見えるのは椰子の木ばかり。
はじめ車窓からヤシの木が見えた時はテンションが上がったけれども
あまりに延々と続くので、しばらくすると飽きてしまいました…。
→退屈しのぎにバスの中でブログを書きました

そして
「プランテーションを見るためだけに、マレー鉄道に乗らなくて正解…」
と思いました。
鉄道の旅はそれはそれで味わいはあるんだろうけど。

LCCや装備が充実したバスが増えてくると
鉄道が不便に感じてしまうのは時代の流れなのかな。

金曜日の渋滞

プトラジャヤから隣町のサイバージャヤへ。
ここはIT特区としてつくられた新しい街で、
“マレーシアのシリコンバレー”と呼ばれているそうです。
名だたるIT企業のロゴの入ったビルがたくさんありました。

そんなIT企業でアジアを股にかけ働く出張族のエンジニアたちをターゲットにしているのか、
路上でスーツケースを売る露天商がいました。
リピート商材でもないし、果たして1日どのくらい売れるんだろうか?
マレーシアではこんな感じで「商売がちゃんと成り立ってるんだろうか?」
と不思議に思う露天商をよく見かけました。

そして、この街にも大きなモスクがあって、
礼拝のある金曜日の午後、モスク近辺は大渋滞。

2車線の道路の左右が路上駐車で埋まって、
一車線だけかろうじて使える状態…!

中央分離帯にワイルドに乗り上げる車も。

金曜日がイスラム教徒にとって神聖な日で、
男性は全員参加が義務づけられているのだそう。

イスラム教のこと、なんにも知らないなぁ。
そして、まだ車窓から眺めているだけなのに、
どんどんこの国への興味が湧いてきます。
楽しそうにマレーシア暮らしの話をしてくれる、友達のアテンドのおかげです。

冨重写真所

坂本龍馬という名前を聞いて
多くの人が思い浮かべるのがこの写真ではないでしょうか。

この写真を撮ったのは、
幕末から明治にかけて長崎で活動した写真家 上野彦馬。

上野彦馬の元で写真技術を学び、腕を磨いた
冨重利平が創業した写真館「冨重写真所」が
熊本の城下町で今も営まれています。
開業慶応2年、日本で一番歴史のある写真館だそうです。

熊本古町散策でこの冨重写真所を案内してもらってた時、
ちょうど4代目清治さんが表に出てきて
写真館の中を見せていただくことができました。

日本の写真の黎明期に撮られた貴重な写真の数々が
丁寧にプリントされ、額装して飾られていました。

上の写真は夏目漱石。額装も小洒落ています。
撮影用に使っている小物も舶来物を取り寄せたんだとか。

羽織袴を着た武士。
歴史に名を残す人物もたくさん撮影に訪れたそうです。
小泉八雲、乃木希典の写真もありました。

この写真も構図や背景の模様の取り込み方が洒落てる。
プリントのクオリティもすばらしいです。

創業時から使われてきた写真機材や原板なども
西南戦争、第二次世界大戦、そして熊本大震災と幾多の困難を超え
大切に受け継いで保存されているそうです。

初代冨重利平と師匠の上野彦馬氏と同じくでしの内田九一。
鎖国が解かれ、西洋から入ってきた写真技術を取り入れ、
日本の写真の礎を創り上げた人たち。

表のショーウィンドーに飾られた写真。
これも西日が差し込む時間にはブラインドを閉めているそうです。

実はガイドをしてくれた瑠璃ちゃん
写真館の中に入ったのは初めてなんだとか。
絶妙なタイミングで清治さんと出会い、
そして生きた日本の写真史を肌で感じることができて、すごく興奮しました。

興奮しすぎて私が撮った写真がブレブレなのがちょっと残念…。

でも本当に貴重な時間、空間を過ごさせていただきうれしかったです。

 

フォトアーキペラゴ写真学校
第2期修了作品展

フォトアーキペラゴ写真学校第2期生の修了作品展が開催されています。

講師の石川直樹さんに学び、
個々が持つ「写真家としての作家性」を育み、その集大成を発表する場。

写真はシャッターを押したら簡単に撮れるけれども、
なぜ撮るのか自分と向き合い、
そして人に何かを伝えるために作品として昇華させるには、
ものすごい労力を必要とします。

この1年間、
きっと受講生のみなさんは
たくさん撮って、プリントして、いっぱい悩み考えたことだと思います。

そうして生み出された作品たちによって
与えられた幅1.8m×高さ2.5mの無機質な空間が
それぞれの世界観で彩られていて、
とても見ごたえのある展示になっています。

設営が終わった会場を見たとき、
「見ることの豊饒さ」
という話を石川さんが講義でされていたのを思い出しました。

写真って本当に自由なんだな。

1期を修了し、
沖縄のフォトネシアで共に学んだ仲間たちも
遠く茨城、千葉、神戸より観にきてくれました。
久しぶりのうれしい再会。
2期の「2」を表すVサインで揃ってポーズをきめてくれました。

会場にいた2期生から作品についての話を聞きながら、
じっくりと時間をかけてひとつひとつの作品を観ている姿を見て
とてもうれしい気持ちになりました。

受講する時期は異なっても、住む場所が遠く離れていても、
互いに刺激しあえる仲間ができるのは、
この写真学校の魅力のひとつなのだと、改めて思いました。

手前味噌だけれども、
本当に素敵な学びの場だと思ってます。

修了作品展は今週末7/30(日)まで。
ぜひ足をお運びください。

フォトアーキペラゴ写真学校 第2期修了作品展
2017年7月23日(日)〜7月30日(日)
9:00〜17:00(最終日は15:00)
香川県文化会館 県民ギャラリー 2階展示室
香川県高松市番町1丁目10-39
http://school.photo-archipelago.com/2017/06/15/538/

第3期も10月に開講します
http://school.photo-archipelago.com/about/

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