併設のレストランでランチを済ませて
イスラム美術館内の展示をじっくり鑑賞しました。

イスラム美術に関してほとんど知識がないまま訪れたけど、
その圧倒的な美しさに、ただただうっとり見惚れるばかり。虫眼鏡で見ないと文字が読めないくらい、小さなサイズのコーラン。
装丁がとても美しい。

イスラム教は偶像崇拝を禁止している宗教なので、
キリスト教のように聖書の話をモチーフにして描かれた絵画などはありません。
そのかわりに、アラビア文字や幾何学模様の文化が発展したそうです。美術館の天井の美しい模様。
じっと見つめて形や色の法則性を見つけようと無心に見つめていると、心がなんだか落ち着きます。
学生時代に学んだ、心理学者ユングの曼荼羅の話をふと思い出しました。
宗教を超えた人の無意識の部分で、なんらかの共通項があるのかもしれません。

そして、ミュージアムショップに売っていた「大人の塗り絵」を買ってこなかったことが悔やまれます。
日本語版の“イスラム紋様の大人の塗り絵 ”は絶版になってて、
アマゾンやメルカリでもすごく高値で売られているのです。

世界各国のモスクの模型も圧巻。
イスラム教が広く世界に拡がっていることが目で楽しみながらよくわかります。

アラビアンナイトに出てくるお姫様が身につけていたようなジュエリー。
私にとって一番身近なイスラムは、
やっぱり子どもの頃よく読んだ「アラビアンナイト」です。

ペルシャ陶器。
どことなく、伊万里焼とか九谷焼にも似てるような気も。
陶器の歴史も系統立てて分かるとおもしろいんだろうな。

色も紋様も美しい。
ルーシー・リーの陶器を思い出します。

鮮やかなブルーのグラデーションが美しい、ガラス工芸。

ずっと見ていても飽きません。

かつてイタリアとパリを1ヶ月放浪した時に、たくさんの美術館を訪れました。
そこで出会う聖書をモチーフにして描かれたキリスト教絵画をたくさん見るにつれ
キリスト教について何にも知らないことへの罪悪感を感じました。

そして
「日本に帰ったらキリスト教のことをちゃんと勉強しよう!」
と、旅の間に固く決意したにも関わらず、
忙しさにかまけて、さして学ばず…。

けれども、イスラム美術に関しては
「どうしてこんなに心を打つほど、美しいんだろう」
と、次々湧き出てくる素朴な疑問の答えを知りたくて、
帰国してからもあれやこれやと本を読み漁ってます。

またそんな本の感想も、おいおいと。

ここを訪れることで、
自分の中の知識欲に関わる細胞が、ピリピリと刺激されました。