マレーシア滞在も残すところあと2日。
厳密に言えば、
翌日のお昼すぎには空港に着いていないといけないので、
あちこち探索できるのはこの日が最後。

友達のおすすめで、
マレーシア国立博物館に連れて行ってもらいました。

正直言うと、
美術館は好きだけれども、
あんまり博物館には興味がなくて、
どうかなぁ..とちょっと思ったんだけど、行って大正解!

とても博識な日本語ガイドさんに2時間みっちり案内してもらって
マレーシアという国の大地のなりたちから現代までの歴史の流れが、
限られた時間の中で、ものすごく整理された情報をインプットすることができました。

MM2Hという長期滞在ビザで移住してきたという
この日本人ガイドさんの知識の質と量がとにかくすごい!

私が突拍子も無いような質問をしても
こちらが興味を持っていることに絡めた知識をわかりやすく教えてくれるのです。特に印象に残っているのが
ダーウィンの進化論の影の立役者と言われる生物地理学者ウォレスの話。
彼は長年マレー諸島で地道なフィールド調査を行うことによって
自然淘汰による進化論を見出した人なのだそう。

興味を惹かれたのは、
この人は標本をイギリスの博物館に高値で売ることで
生計を立てたてていたという話。

どんなに後世に名を残した人でも、生きている間は生活の糧が必要だもんね。
そんな話を聞くと、遠い国の知らない人の生きざまや業績も少し身近に感じます。
これで一気に話に引きこまれました。

このオブジェが「沖縄っぽい」という話をしたら、
マレーシアと沖縄の関係を話してくれたり。

竹の船に乗ってマレーシアから世界一周をした日本人の話をしてくれたり。

展示にはマレー語と英語の解説がついているけれど、
英語を読むのも疲れるし。
ガイドさんと一緒にまわることで、よりいっそう楽しめる場所だと思います。

博物館の正面には、マレーシアの歴史が描かれた壁画があります。
1941年に日本軍が占領したことも描かれています。

太平洋戦争は日本軍がハワイの真珠湾を奇襲攻撃したことによってはじまったと多くの日本人は思っているけれども、実はその1時間前に当時イギリス領だったマレー半島への上陸作戦を強行したのだそうです。
「マレー作戦」と呼ばれるその言葉も、そんな出来事があったことも、私はこの時初めて知りました。

外国、特にアジアの国を旅する毎に感じる、
自分の歴史への無頓着さをこの時も痛感しました。

親日の人が多く、
私のような旅行者にも、
友人のような長期滞在者にも、やさしく接してくれるマレーシアの人たち。
その優しさに甘えるばかりでなく、
やっぱり自分の国がしてきたことにもきちんと目を向け、
まずは知ることが大事なのだ、と改めて思いました。

とにかく、
知らなかった知識をたくさん学べたり、
いろんなことを考えるきっかけをくれたり、
ちょっとした本を一冊読む以上の価値を感じた博物館訪問でした。

日本語ガイドさんは毎朝10時から。
入館料を払うと無料で案内してくれます。

気になって読んだ記事

ダーウィンの影に隠れたもう1人の進化論の立役者
http://logmi.jp/219041

戦争を知っている自転車たち
http://www.slowmobility.net/columns/vehicles/2013-08-29_15-22/

チャーチル元英首相、見誤った日本観
マレー作戦を予測→日本軍を過小評価しシンガポール陥落
http://www.sankei.com/world/news/180216/wor1802160011-n1.html