母校を訪れる機会がありました。
高校を卒業して以来、じっくり訪問するのは初めてです。


大きな通りから奥まったところにあるので、
正門へと通じるこの道を通るのも久しぶり。
私が高校生の時にはなかったスーパーやドラッグストアができていて、
雰囲気が少し変わっていました。
大きなドラッグストアがある場所は元々何があったんだろう?
毎日横を通っていたのに、ちっとも思い出せません…。

けれども、学校の中はどこもかしこもほぼ在校当時のままで、驚くばかり。
正門の横にある校訓「為せば成る」が刻まれた碑。
改めて見てみると、かなり立派な石を使って作られた築山。

自転車置き場も当時のまんま!
同級生の懐かしい顔がぶわっと脳裏に浮かんできました。

3年生の時、毎日前を通った進学指導室。
「センター試験まであと何日」の看板も、あの時のまま。
センター試験で思うように点が取れなくて、
試験が終わった翌日に真っ赤に泣き腫らした目でこの部屋に行ったことを思い出します。

2年生の時の教室。

1年生の時の教室の前にある水道。
奥底に眠っている楽しかった記憶が次々と蘇ってきます。
みんな元気かな。


母校には古くから人形浄瑠璃の芝居小屋があって、
数年前には国の登録有形文化財にも指定されたそう。
つい先日この「人形会館」が耐震工事を終え、
その記念公演を観るのが、今回の母校訪問の目的です。

升席が並んだ立派な舞台で、高校生たちの上演や
この人形会館で高校時代に腕を磨きプロの人形遣いとなった勘緑さんの演目を観覧しました。

「寿えびす舞」でお酌の役を任命されたのは、数学を教えてもらった先生。
教育次長になられていて、式典の挨拶もされていました。
白髪になってる以外は、昔のまんま。

公演後は舞台裏の見学。天狗久など、名だたる人形師がつくった頭がズラリ。

正直、高校時代にはまったく興味もなかったにもかかわらず、
こんな立派な芝居小屋を脈々と受け継いできた母校を
ちょっと誇らしく感じました。
身近にありすぎると、ありがたみって分からないものなんだな。

また時折、
こうやって人形会館がきっかけで母校に来る機会があったらいいなと思いました。
その時は同級生も誘ってみようっと。

一眼レフのファインダー越しに覗いて見た母校は
“非日常となってしまった、かつての日常”というよりは、
当時のいろんな懐かしい記憶があふれ出すように蘇って来て、
心もタイムトリップしたような、不思議な感覚でした。

懐かしさとあたたかい感情で心がいっぱいになった、日曜の午後。
誘ってくれた高校時代からの友人に感謝です。