富山市街地から西側に位置する水墨美術館へは、神通川を渡って向かいます。
道中見かけた神通川河口の風景。
四国徳島に住む私にとって、
南から北へと流れ海へと注ぎ込む川の風景はとても新鮮です。

「神通川」について知っているのは
“イタイイタイ病”が発生した地域であるということくらい。

けれども、
目の前に広がる風景はとてものどかで、
かつてこの流域でそのような公害が起こったことなど微塵も感じさせませんでした。

改めて”イタイイタイ病”について調べてみると、
岐阜県飛騨にある鉱山から排出されたカドミウムが神通川の水や流域を汚染し、
この川水や汚染された農地に実った米などを通じて体内に入ることで引き起こされたそう。

戦争と急激な工業発展がもたらした哀しい公害。
この原因が分かるまでは、根も葉もない風評被害が起こり、
地域の人たちは風評被害や差別を受け、苦しい時代を過ごしたそうです。

住民と公害の原因を引き起こした企業 、そして行政が長年に渡って力を合わせて
水質を調査し、汚染された農地の改善工事を行うことで
美しい水と大地を取り戻すことができたのだとか。

教科書で学ぶだけだった遠いできごとを、
令和となった新しい時代にほんの少し身近に感じることができました。

子ども向けに富山県が作ったこの資料がわかりやすかったです。

よみがえった美し水と豊かな大地
〜イタイイタイ病に学ぶ〜
http://www.pref.toyama.jp/branches/1291/news/syougakusei-hukudokuhon.pdf