富山の旅1日目の夜に楽しい時間を過ごさせてもらった中嶋さんに、
「富山の美味しいお酒を買うことができるお店はどこ?」と尋ねて、
教えてもらったのが、寺島酒店。

中嶋さん(http://www.pecograph.com/note/?p=9152
のすすめなら間違いないと、
富山駅から2kmほど東南に位置する住宅街まで、自転車を走らせました。

お店には店主の寺島圭吾さんがいらっしゃいました。
中嶋さんの紹介で来たことを伝えると、
熱心に富山のお酒のことを教えてくださいました。

「自転車だけど、ちょっとだったらテイスティングしていけるよね?」
とのお誘いには二つ返事でOK。
このテイスティングがこれまで経験したことがないユニークなものでした。

まずは、ふつうにテイスティング。
そしてそのお酒に酸味を加えたり、米の旨味を加えたりしてブレンドします。
すると、お酒の味わいがガラッと変化していくのです。
おもしろい!

昭和47年につくられた古酒をほんの少しブレンドすると、
深みのある豊かな味わいにグッと変化しました。

寺島さんは”日本酒合組師”としても長く活動されていて、
料理や素材に合う日本酒をブレンドして作る”ブレンダー”を育てる仕事もされているそう。
「合組酒(ごうぐみしゅ)」という言葉自体を初めて聞いたけれども、
確かにワインやウイスキーのようにブレンドすることで、
日本酒の愉しみ方はもっと多様化し、敷居も低くなるように思います。

寺島さんはとにかく博識。
お酒のことだけに限らず、富山の食・歴史にもとても精通していて
グイグイと話に引き込まれます。
聞くと、「美味しんぼ」の富山シリーズでは案内役も勤めたのだとか。

「お酒《を》語るのではなく、お酒《で》語ることが大事」
「地《酒》ではなく、地《人》」

会話の端々から、含蓄のある言葉が次々と出てきます。
寺島さんの話が楽しいのは、
お酒のうんちくを語っているのではなく、
お酒を通して、ものごとについてやそれに対するご自身の考えを
きちんと自分の言葉で伝えているからなのだと思いました。

迷いに迷って、自分へのお土産に選んだのはこの4本。
クール便で送ってもらいます。

気付けば時計の針はぐるりと1周半。
そして、寺島さんからさらにうれしいお誘いをいただいたのです。
つづく。