寺島さんの車は、黒部立山アルペンルートへとつながる道をどんどん進んでいきます。
まっすぐ進むと「雪の大谷」にたどり着くそう。
立山連峰の風景に惹かれて決めた富山の旅。
遠くから眺めることができるだけで満足だと思っていたのに、
まさかこんな遠くまで案内をしていただけるとは…!
本当に感謝の気持ちしかありません。

ずいぶん標高が上がってきました。
途中、雪の大谷から帰りの大型バスに何台もすれ違いました。

まず「越中国一宮 雄山神社」を参拝。
立山信仰の中心となる古い歴史を持つ神社です。
境内には樹齢数百年を超える杉の木がたくさんあって、厳かな雰囲気でした。

そしてその近くにある「芦峅寺閻魔堂」へ。
そもそも、立山信仰は修験道を中心とする”神仏混淆の山岳信仰”で
さっき訪れた神社はもともとはお寺の施設だったそう。

けれども、明治初期の神仏分離令によっておこった廃仏棄釈運動で
立山信仰の仏教的な要素が否定・弾圧されたことで壊滅的な打撃を受け、
現在残っているのはこの閻魔堂だけだと言います。

立山が富士山と並んで、
日本で有数の山岳信仰の拠点ということは知っていたけれども、
そんな歴史があったのはまったく知りませんでした。

閻魔堂のほど近くには「布橋」と呼ばれる赤い橋があります。

立山は日本各地の山岳信仰の山々と同じく、女人禁制でした。
けれども、登拝が許されなかった女性が白装束に身を包み、
白布を敷いたこの布橋を渡ることで、
立山参拝した男性と同じ功徳が得られるとされたそうです。

この「布橋灌頂会」と言われる行事も、
明治以降の廃仏毀釈の影響でなくなっていたけれども、
今から十数年前に地域の人の尽力で蘇ったのだそう。
https://www.toyama-brand.jp/TJN/?tid=103371

富山市内へと帰る車の中で 寺島さん曰く、
「”結果の平等”というのが富山の文化を象徴するものだと思う」
とのこと。

おっしゃっておられることの意味をどれほど理解できたかは分からないけれど、
興味深く心に留まりました。
これから少しずつ理解を深めていけたらいいな。