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Tag: 喫茶店

喫茶プリンス

竹原の古い町並みを歩いている時に、
レトロな風貌の喫茶店の入り口に貼り紙が貼ってあるのが気になって、つい足を止めました。

九月三十日をもちまして、閉店致しました。
五十八年間の、ご愛顧を、感謝申し上げます。
有り難う御座いました。
喫茶プリンス

58年といったら、親子3代で通っていた常連さんがいてもおかしくないくらいの長い年月。

「きっとオーナーも何度か代替わりして、続いてきたお店なんだろうな」
と、数枚シャッターを押してその場を後にしました。

旅から帰ってきてからもなんとなく気になって
ネットで調べてみたら、
どうやらこの喫茶店のマスターは
昨年の9月に90歳になるまで現役で切り盛りしていたという記事をみつけました。
http://digital.asahi.com/articles/ASJ9J3CSPJ9JPITB003.html

好きなことで58年も商売を営み続けてこられたんだ。
なんと素晴らしい!


お店の前の花壇も丁寧に手入れされていたので
きっと今は元気で引退生活を楽しんでおられるのかな。
そうだといいな。

会ったこともない人が営んだ、入ったこともないお店だけれども、
なんだかとても温かい気持ちになりました。

ナポレオン

信号待ちをしていた時、なんだか気になる佇まいの建物を見つけた。
味わいのある看板、鉄製の手摺のついた丸窓、室内に灯るあたたかなオレンジの灯り。
どうやら古い喫茶店のよう。

ナポレオン外観

何度も通ったことがある道だけど、これまで全く気づかなかった。
ほんの数十秒のできごとだったけど、なんだか気になって仕方がない。

後日またこの近くを通ることがあったので、お昼ごはんをこちらでいただくことにした。
ピロティになってる1階に車を停め、2階へと上がる。
扉を開くと、長い年月使い込まれてきたであろう木のテーブルや椅子、黒光りした梁や柱が目に入ってきた。

「当たり!」と心の中でつぶやく。
とても好みの古き良き喫茶店。
窓際の席に腰掛けると、‘観光通り’という名の大きな通りの往来がよく見える。

SDIM9503

サンドイッチやスパゲッテイィなどの喫茶店の王道的フードメニューも充実。
上品なマダムにオーダーを伝えると、しばらくしてカウンターの向こうからボウルで材料を混ぜる音が聞こえてきた。
注文を受けてからマスターがひとつひとつ手作りしている様子。

先客は2組。
商談中のサラリーマンと、学生風の若い男の子が1人。
イマドキのお洒落なカフェでは醸し出すことができない、落ち着いた雰囲気。
マダムに話を伺うと、今年でこの地に店を抱えて46年目なのだそう。
アーコールチェア風の椅子や、鉄製の真四角の照明器具も好きな感じだ。

照明

外の景色を眺めたり、新聞を読んだりしていたら、料理と珈琲が運ばれてきた。
サンドイッチとグラタンとサラダがプレートに盛られた「レディスセット」。
隣の席の男の子が食べていた、鉄板に乗せられた熱々のナポリタンもおいしそうだった。

サンドイッチ

次の予定までまだ少し時間があったので、
食後はゆっくり珈琲をすすりながら、持ってきた本でしばし読書タイム。
慌ただしい年度末、ホッと心が緩む時間を過ごすことができた。
「喫茶店は街の宿り木」と、昔どこかで見聞きした言葉を思い出した。

珈琲

自分の直感と嗅覚で
素敵なお気に入りのお店をみつけることができてうれしかった。
(食べログにも一切口コミが載ってなかった!)

また窓際から見える街路樹の新緑が綺麗な時に来てみたい。

ナポレオン
香川県高松市塩上町10-9
087-831-7894

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